FC2ブログ

記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東千茅「つち式 二〇一七」

「温故知新」

この本を手にして思ったことばである。

おもな著者である東さんは、2015年に奈良県の大宇陀に移り住み、稲を、鶏を、土をはぐくみ、里山生活を送られている。

ただ、目の前にある「土」と「命」と向き合う姿と哲学が、静かに、しかし生命力の力強さとともにたちあらわれてくる。


「ほなみちゃん」という章のバックには、黄金色にひかる垂れた稲穂の写真がある。

親愛の念をこめ、手間ひまを惜しまず、労働力をさしだす東さんが、その穂を収穫し、脱穀し、精米し、火で炊いて、ほお張った時に口いっぱいに広がる米の甘さと、守りはぐくむ関係性の先にあるその主食が、体のすみずみの細胞まで行きわたっていく様子まで感じられるほどだ。

生を謳歌していることが、文章の先々にまで横たわっている。


この本は、「十全に生きる」という宣言にも感じる言葉ではじまり、また、締めくくられている。

「十全に生きる」という言葉から受けた衝撃と清々しさに、すっかりまいっているのです。


七月堂古書部の店頭とオンラインショップでお取り扱いしております。
ぜひお手にとってご覧ください。

「つち式 二〇一七」古書部オンラインショップ




スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。