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2019年刊行書籍のこと

あっという間に年末となり、2019年に七月堂が刊行した単行本を振り返ってみようと思います。

詩集 26冊
歌集 1冊
児童書 1冊
戯曲 1冊
評論 1冊
小説・エッセイ・その他 6冊
実用・雑貨 3

今年も圧倒的に詩集の発行数が多いのですが、「雑貨」の項目「のほほん手帖2020」と「本づくりの余り紙で作ったメモ帖」は、まったく新しい展開となりました。

さてさて、出版の内容の一部を駆け足でご紹介していきたいと思います。


上野芳久『風の道』詩集
藤井晴美『無効なコーピング』詩集
能祖将夫『方丈の猫』詩集
窪島誠一郎『ぜんぶ嘘』詩集
本村俊弘『湯気立つ森の光を食べなさい』詩集
原章二『記憶の森でランデブー』『もうひとつの晩夏』『愛の末路』詩集
神泉薫『白であるから』詩集
沢木遥香『わたしの骨格』詩集
月の舟『ドロシーさん詩集』詩集
梅原賢一郎『洗濯屋さん道元』詩集
くらたりかこ『終わらない宿題』自叙伝
辻和人『ガバっと起きた』詩集
安川登紀子『自殺』詩集
上野芳久詩集『夢織人』詩集
髙塚謙太郎『量』詩集
矢原繁長『矢原繁長詩集Ⅱ』詩集
大沢青生『空間詩集』詩集
大沢青生『何か美しいことをしている』詩集
牧瀬茜『うみにかえりたい』詩集
田中修子『うみのほね』詩集
みつべえ『そろもん詩抄』詩集
栗原洋一『吉田』詩集(新装版にて再々版)
一方井亜稀『青色とホープ』詩集
久世順子『風弦歌』詩集
たなかあきみつ『静かなるもののざわめきP.S.』詩集
古溝真一郎『きらきらいし』(二刷)
武藤雅治『歌集挨拶』歌集
日下部正哉『虚の栖─試みの家族誌』小説
川上亜紀『チャイナ・カシミア』小説・エッセイ
高見麻子『インド回想記』エッセイ
赤城斗二男『馬券と人生』エッセイ
南川隆雄『爆音と泥濘』『続・爆音と泥濘』詩・エッセイ
秋元潔『三島由紀夫』(新装版)評論
真木三三子『ブルガリア児童劇集』戯曲
真木三三子『ペタルとんちばなし』児童書
西尾勝彦『のほほんと暮らす』詩集・詩的な実用書
「のほほん手帖2020」雑貨
「本づくりの余り紙で作ったメモ帖」雑貨


全体では、古書部をはじめる3年前までの刊行数とくらべると約4倍となっていて、作家の方々、お客さまと気軽に直接本を手にしながらお話できる場のちからを感じます。


今年はなんといっても『きらきらいし』を重版できたことがとても大きなできごとでした。
そうなるのではないかという予感がありましたが、年内に機会がおとずれるかどうかは分からないところでした。
これからも末永く、ご紹介しつづけていきます。


そして衝撃的な出会いだった、髙塚謙太郎詩集『量』。

ゲラの段階から異彩を放っていたのは言うまでもないのですが、実際に本の形となって作品として向き合った時の昂ぶりは忘れられません。(きっと瞳孔が開いていた…。)

発行から時間がたってもその昂ぶりは新鮮な発見とともに訪れて、時に自分がどこにいるのかを忘れてしまい、いかに時空を超えた、多面的な世界を紙面に反映しているのかを思い知らされます。

この一冊も、末永くお楽しみいただけることと思いますし、企みがありますので、実現にむけて年明けよりバリバリと準備をこなしていきます。乞うご期待!


他にも一方井亜稀『青色とホープ』や神泉薫『白であるから』や沢木遥香『わたしの骨格』など、静けさのなかに射すさまざまな光が、体のなかに仄かに灯りつづけるような、きっとくり返しページを繰るだろうと思う作品が多く印象に残っています。


窪島誠一郎さんの2作目の詩集となった『ぜんぶ、嘘』を発行できたことも、想像だにしなかった幸運でした。
この作品からつながったご縁を、来年以降も大事に引き継いでいきたいと思っています。


辻和人『ガバッと起きた』のすばらしさをまだまだお伝えできていないというのは、今年の一番の心残りかもしれません。
来年以降もじっくりとご紹介しつづけていきます。


栗原洋一詩集『吉田』の再々版、秋元潔『三島由紀夫』の復刊もたいへん嬉しい出来事でした。


川上亜紀作品集『チャイナ・カシミア』も七月堂にとって、とても大事な一冊となりました。

昨年発行の『あなたとわたしと無数の人々』も、ふだん詩をあまり読まないという読書家の皆さまにお手にとっていただく機会が多い詩集です。
この一冊を手にして感じていることは、いつかどこかで、ちいさく文章にしてみたいなと思っています。


そして、ひとことでジャンルをあらわす事ができなかった、西尾勝彦『のほほんと暮らす』は、時に「詩集」、時に「実用書」、時に「哲学的な本」とも言われ、読む人のこころに寄り添って形を変幻自在にする不思議な一冊となりました。

この一冊をきっかけに、本以外のもので初めての制作となったのが「のほほん手帖」と「本づくりの余り紙で作ったメモ帖」。
これも古書部がなければ、なかなか実行にうつせなかった仕事だったと思います。


そんな、新しい出会いやチャレンジにあふれた2019年からバトンをつなぎ、2020年のはじまりは、「沖縄」がひとつのキーワードとなりそうです。


春には西尾さんを招いたのほほん朗読会も開催予定。

それ以降もさまざまな企画がすでに待ち構えていて、武者震いなのか怯えなのか、、分からない震えがごちゃ混ぜになっているのですが、とても楽しみであることは間違いありません。


ずっとやりたいと思っていたことに、いよいよ着手できるタイミングも訪れると思います。


1月4日の古書部営業開始までは、つかの間ぼんやりして、おいしいものをたくさん食べて、来年へのちからを蓄えたいものです。


いよいよ今年も終わりにちかづいてまいりましたが、皆さまもどうぞ良いお年をお迎えください。
そして来年も、七月堂出版部、古書部ともに、何卒よろしくお願い申しあげます。


七月堂
後藤聖子



【七月堂古書部年末年始の営業予定】
12月30日~1月3日 休み
1月4日 営業 11:00~19:00
7日・8日 定休日
9日 お休み
10日以降 通常営業

【七月堂出版・編集部冬期休業と仕事始め】
12月28日~1月5日 冬期休業
1月6日以降 通常営業




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